社会心理学トピックス

-Topics of Social Psychology-



トピック その23

やまあらしのジレンマ

ヤマアラシという動物を知っていますか?
 そうです、あの体じゅうをとげで防御している動物のことです。
 やまあらしのジレンマというお話があります。
 ある寒い冬の日、やまあらしたちが寄り添ってお互いに暖め合おうとしましたが、近づきすぎてお互いのとげで刺してしまうので,また離れ離れになりました。でも離れると寒いのでまた近づいて・・・。近づいたり離れたりを繰り返していました。そうしているうちにやまあらしたちは適度に暖め,適度にとげの痛みを我慢できる距離を見つけたという話です。
 人間関係もこんなジレンマの状態なんでしょうね。
 どんなに親しい人でも近づきすぎるといやなことがあります。かといって離れているのは寂しすぎます。
 でも、適当な距離をいつも保っているのもちょっと寂しい気もします。
 時にはお互いのとげを感じながらも、ちょっと離れて見てみることが大事なのかもしれませんね。
 最悪なのは、自分もとげを持っているにもかかわらず、相手のとげだけが気になることです。
 これは、立派な対人不信感ですね。
 相手のとげばかりが気になると、親しい人間関係には発展しないでしょうね。寒いままです。
 対人的不信感はやっかいなものですねぇ。我慢できる痛みはお互いに快適な暖かさを感じさせてくれることを理解するべきでしょうか。